159 俳句 切字「や」の意味と接続



や (変化なし)  



■意味
「や」が、文中にある場合
(受ける文末の活用語は連体形で結ぶ)
「や」が、文末にある場合
(活用語の終止形・已然形に付く)
①〔疑問〕…か。
②〔問いかけ〕…か。
③〔反語〕…(だろう)か。…だろうか(いや、そうではない)。
①〔疑問〕…か。
②〔問いかけ〕…か。
③〔反語〕…(だろう)か。…だろうか(いや、そうではない)。



■接続
(文中の)連用形、連体形に接続
(文末の)終止形、已然形に接続



■例句
いそがし木の芽草の芽天が下
いそがしや(忙しいのだろうか)



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や (変化なし)


■意味
①〔詠嘆〕…だなあ。…よ。
②〔呼びかけ〕…よ。…や。
③〔列挙〕…と…(と)。…や…(や)。
④〔語調を整える〕上の体言を下に結び、軽い感動の意を添えて語調を整える。上が連体修飾語の場合もある。
⑤ある場面を詠嘆の意をこめて示す。


■接続
種々の語に接続



■例句
閑さ岩にしみ入る蝉の声

閑さや(しずかだなぁ)