128 俳句 助詞「て」の意味と接続




て (変化せず)


■意味
①〔継起〕…して、それから。
②〔並行〕…て。…て、そして。
③〔順接の確定条件〕…ために。…から。…ので。
④〔逆接の確定条件〕…のに。…ても。…にもかかわらず。
⑤〔順接の仮定条件〕…たら。…なら。
⑥〔状態〕…のようすで。…まま。
⑦〔補助動詞に続けるのに用いて〕…て。



■接続
連用形に付く



■例句
あいつぎ訃報のありし年暮るる
あいつぎて(相次いで)

あくびしいでし泪や啄木忌
あくびして(あくびして、そして)













■参考
(1)完了の助動詞「つ」の連用形「て」が変化したもの。
(2)動詞の撥(はつ)音便形やウ音便形に続いて「掘り食(は)んで」(神楽歌)
(3)副詞の「かく」「など」「さ」に付いて「かくて」「などて」「さて」という副詞を作ったり、格助詞「と」「に」に付いて「とて」「にて」という複合助詞を作る。