098 俳句の漢字表記は旧字?新字?



俳句では仮名の表記を、「旧仮名遣い」か「新仮名遣い」のどちらかに統一するように言われます
では仮名の表記を、「旧仮名遣い」にした場合、漢字も「旧字」にしなければいけないのか?
と思いますが、そんなことはありません
漢字は、どちらを選んでも問題はありません

ただ、新仮名遣いなのに、漢字は旧字ではおかしいので
その組み合わせだけはしない方がよいでしょう

つまり、こういうことです
〇「旧仮名遣い」 + 「新漢字」
〇「旧仮名遣い」 + 「旧漢字」
〇「新仮名遣い」 + 「新漢字」
×「新仮名遣い」 + 「旧漢字」

いま俳句で多く見られる組み合わせは
「旧仮名遣い」 + 「新漢字」
になります

まれに
「旧仮名遣い」 + 「旧漢字」
の方がいます

旧漢字では
「恋」を「戀」と書きます
「桜」を「櫻」と書きます

鑑賞する方も大変ですので、余程のこだわりがなければ
漢字は新漢字がよいと思います