204 「南風」の季語と季節について


「南風」を歳時記で調べると、南風の他に「まぜ」や「海南風」と言った(子)季語も紹介されています
聞きなれない季語であるため、初めのうちは戸惑ってしまうのではないでしょうか
ここでは、初めて目にする季語でもすぐ使えるように、子季語の意味をまとめておきます

意味を理解して使えるようになると、俳句の幅も広がるはずですし、俳句が楽しくなるはずです



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南風(みなみかぜ)、南風(みなみ)、南風(なんぷう)、みなみ
南から吹く夏の季節風
四月から八月ごろまで吹く海からの湿った風
気温・湿度が高く蒸し暑い
南風と書いて「みなみかぜ、みなみ、なんぷう」などと読み方が様々あるので、俳句では字数を合わせやすい



南風(みなみ)、みなみ
「みなみ」だけで南寄りの風を指すのは、関東以北の太平洋岸だけ



まぜ、まじ、はえ
沖縄では南の方位を「はえ」と言うため、西日本では南風を「まぜ」「まじ」「はえ」などと呼ぶ



南吹く(みなみふく)
南風が吹いていることを言う



正南風(まみなみ、まばえ)
正面から吹いてくる南風
風向きと合わせて、正南風(まばえ)、南東風(はえごち)、沖南風(おきばえ)、南西風(はえまじ)などの表現がある



大南風(だいなんぷう、おおみなみ)
発達した低気圧が日本海を通過する際に吹く、強い南風のこと



海南風(かいなんぷう)
海上で吹く南風



黒南風(くろはえ)
5~6月ごろの梅雨どきに吹く南風(はえ)を黒南風(くろはえ)と呼ぶ
黒い雨雲の下を吹くこともあるし、雨を伴うこともある



白南風(しらはえ)
梅雨明け後の真夏の晴天時に吹く風を白南風(しらはえ)という



荒南風(あらはえ)
梅雨半ばの荒れ模様の天気を伴う南風(はえ)を荒南風(あらばえ)と呼ぶ
海が荒れ、五斗の米を食べ終わるまで出漁できないといういわれから「五斗(ごと)食い風」(福岡県志賀島)、また「六俵南風(ろっぴょうばえ)」(佐賀県東松浦半島)などといわれる


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