季節ごとの露(つゆ)の違い
秋に多く見られるので、単に露といえば秋の季語です
夏として露を詠むときは、「夏の露」や「露涼し」という季語を使います
下記に”秋に見られる露”と”夏に見られる露”の
それぞれの意味を解説します
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秋の露
露(つゆ)
大気中の水蒸気が冷えて、物の面に水滴になってついたもの
秋に多く見られるので、単に露といえば秋の季語である
夏の朝晩に見られる露は、夏の露と呼ぶ
白露(しらつゆ)
草木に置いて、白く光って見える露
露の美称
夜露(よつゆ)
夜の間におりる露
朝露(あさつゆ)
朝、降りている露
消えやすいので、古くは、はかないもの、命などにたとえた
露の玉(つゆのたま)
露を玉に見たてていう語
露けし(つゆけし)
露にぬれてしっとりしている状態
露時雨(つゆしぐれ)
時雨が通り過ぎたあとのように、露があたり一面におりること
また、草木においた露が、時雨の降りかかるようにこぼれること
露葎(つゆむぐら)
露が残る葎(むぐら:密生して藪(やぶ)を構成する草)の様子を表す言葉
芋の露(いものつゆ)
露の多い晴れた朝、辺りの里芋畑の大葉にびっしりと置いたように玉の露が輝いている様子
月の雫(つきのしずく)
露の異称
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夏の露
夏の露(なつのつゆ)
夏の朝晩に露を見ることがある。これを夏の露と呼ぶ
朝など、野の露に手足が濡れて驚くことがある
露自体は秋に多く見られるので、単に露といえば秋の季語となる
露涼し(つゆすずし)
夏の日中の熱さは耐えがたいものがあるが
朝晩の気温の低下で涼しささえ感じられる
露が見られることがある
夏の爽快な気分を表している
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