そんな中で大きな想像を読み手に与えることができるのは「切字(きれじ)」を使っているからです
切字として代表的なものは「や」「かな」「けり」です
句の中にこの切れ字が入ると、そこで句が大きく切れます
それにより余韻が生まれ、読み手の想像力が喚起されます
古池や蛙飛び込む水の音
芭蕉のこの句は、古池”や”で切れています
もしこれが、「や」ではなく「に」であったらどうでしょう?
古池に蛙飛び込む水の音
単なる説明文となってしまい、大きな広がりも感じられません
たった一音なのですが、大きな違いとなります
「かな」の入った句
草も木も離れ切つたるひばりかな
「けり」の入った句
春の夜は桜に明けてしまひけり
「や」「かな」「けり」で切るところは、作者の言いたいことを強める働きもあります
ですから、自分の句のここがメインだ!という所で切字を使います
意味としては「~だなあ」といった詠嘆(えいたん:深く感動すること)があります
使用するさいの注意点
「や」「かな」「けり」は、一句に一つだけ使います
原則として二つは一緒に使いませんので注意しましょう
「や」「かな」「けり」を置いて良い場所をこちらで説明してます


↑クリックすると、ランキング投票になります
よろしくお願いします!