017 俳句の切れ字とは?

俳句は十七音しか無いため、沢山の事を言うことはできません
そんな中で大きな想像を読み手に与えることができるのは「切字(きれじ)」を使っているからです

切字として代表的なものは「や」「かな」「けり」です
句の中にこの切れ字が入ると、そこで句が大きく切れます
それにより余韻が生まれ、読み手の想像力が喚起されます



古池蛙飛び込む水の音

芭蕉のこの句は、古池”や”で切れています
もしこれが、「や」ではなく「に」であったらどうでしょう?

古池蛙飛び込む水の音

単なる説明文となってしまい、大きな広がりも感じられません
たった一音なのですが、大きな違いとなります



「かな」の入った句
草も木も離れ切つたるひばりかな


「けり」の入った句
春の夜は桜に明けてしまひけり



「や」「かな」「けり」で切るところは、作者の言いたいことを強める働きもあります
ですから、自分の句のここがメインだ!という所で切字を使います
意味としては「~だなあ」といった詠嘆(えいたん:深く感動すること)があります


使用するさいの注意点
「や」「かな」「けり」は、一句に一つだけ使います
原則として二つは一緒に使いませんので注意しましょう

「や」「かな」「けり」を置いて良い場所をこちらで説明してます







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